YABULIFE2024 やぶ2050~居空間構想~ 養父市移住定住促進ガイドブック
7/26

はじまりは豊岡での公演休みのひとときはYBファブで養父市で見つけた「やりたいこと」2014年に豊岡市民プラザで演劇公演のため初めて但馬の地へ。その後も毎年、公演があるたびに訪れ、新しいことや面白いことができる経験を積み重ねていくうちに、地方のポテンシャルの高さに気付く。先んじて但馬に移住した演劇関係者も多く、事前情報の収集も万全。家族5人が住める広い家を「空き家バンク」で探し、養父市に住むことを決めた。 「朝、窓のカーテンを開けたときに見える景色が絵画のようで好きなんです」と典子さん。毎日同じ時刻でも、季節や天気によって違い、見飽きることがない。「四季の豊かな変化を子どもたちと一緒に経験できることがうれしい」と話す。引っ越して2カ月後にやぶ市民交流広場(愛称:YBファブ)がオープン。ホールと公民館、図書館、公園を備えた複合施設で家から歩いていける距離なので、休みの日に親子で過ごすこともある。仕事や学校の帰りに立ち寄りたくなるような場所を目指して造られており、居心地のよいところだ。田上さん夫妻は生活シーンだけでなく演劇の練習や発表の場としての活用にも期待を膨らませている。養父市に住んで初めての冬は数年ぶりの大雪だった。田上家の前は私道で公共サービスによる除雪はないため、雪が降るたびに隣近所の方と一緒に雪かきをしたという。「大変でしたが、いいこともありました」と典子さん。田上さん一家が住む前は空き家だったため、両隣りの方が雪かきをしていたが、今年は「引っ越してきてくれて楽になったわ」と喜んでおられたそうだ。雪かきがご近所さんとの距離を縮めてくれたと感謝している。これまで豊さんがファシリテーター、典子さんがコーディネーターとして、全国各地で演劇を活用したワークショップを開催してきた。その経験を生かし、学校や地域の困りごとに寄り添ったテーマでワークショップを開き、地域の課題解決に貢献したいという。「私たちの仕事はこれまで養父市に存在しなかった業種。せっかくなら役立ててもらいたい」と田上夫妻。演劇という新しい風が吹き込まれた養父市の未来を早く見てみたい。7小・中学生の送り出し突然、鳴り響く「防災告知放送」にびっくり。どこで火事があったとか、学校の下校時刻が変わるとかを知らせてくれます!!  体も心もあったまる「雪かき」18円山川のほとりにある江原河畔劇場。スタッフがくつろいだり、打ち合わせをしたりするカフェスペースもある232422趣味・筋トレなど(豊さんの仕事を手伝うことも)2120千歳さんの寝かしつけ(寝落ちすることも)宿題を見る・お風呂など就寝夕食夕食準備保育園へ迎え・買い物終業19保育園へ送り勤務先へ始業(江原河畔劇場)1017161514131211   234568917   起床朝食2021年9月にオープンした、YBファブのコンセプトは「人と文化と郷土をつなぎ、未来を創る学びと交流の拠点」典子さんのある日のスケジュールたまげた!いなかるちゃー

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る