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移住者の声を聞こう

創作活動の場を求めて移住
今ではまちおこしのリーダーに
田中今子さん

出身地:愛知県名古屋市
移住年:2005 年
職 業:画家


画家でNPO法人 おおやアート村の理事長も務める田中今子さんは、2005年に息子さんと養父市大屋町へ移住した。養父市との出会いをくれたのは大学時代の同期で陶芸家の友人だった。「おもしろい催しがあるから遊びにおいで」という誘いを受け「うちげえのアート」や「木彫フォークアートおおや」へ足を運んだ。
何年か通ううちに「創作活動をするのに向いているかも」と移住を決意。当初は「うちげえのアート」に出品したり、自宅でギャラリーを開いたりと自分のペースで活動できたが、まちおこし企画「おおやアート村構想」に関わってからは忙しい日が続く。くらしとアートをつなぐ拠点「おおやアート村 BIG LABO」と共にまだまだ進化中の田中さんだ。

田中さんと養父市をつないだ催し
「うちげえのアートおおや」は毎年6月下旬から7月上旬にかけて開催。大屋在住の芸術家が「ふるさと交流の家 いろり」「分散ギャラリー養蚕農家」「木彫展示館創作棟」で陶・書・絵画・木工・木彫などの作品を展示する。
「木彫フォークアートおおや」は1996年から毎年開催されている全国公募展。審査員には映画監督の大森一樹さんも名を連ねる。

本業は画家
京都の大学で絵を学び、中学校の非常勤講師として勤務。その後は画家として京阪神のギャラリーで個展やグループ展を開いたり、絵画教室の講師をしたりしている。平日は創作活動をして、週末はカフェを開くのが夢だ。2015年5月、施設内に「Cabo7cafe」をオープンさせ、少し夢に近づいた。

必要なものはそろっている
「創作活動をする者にとって自然とのふれあいは大切だと思う」。すぐ近くにある山や川、海が創造する意欲を湧きたたせてくれるという。「京阪神のギャラリーには車で2時間もあれば着いてしまう。不便だとは全く思わない」とも。田中さんのように創作は田舎、発表の場は都市部というスタイルで活動する芸術家が、養父市には多く住んでいる。

移住を考えている人へ
新しい芸術活動の道を切り開いてきた田中さんを慕う人は多く、田中さんに会ってすぐに移住を決めてしまった人もいるというが、自らの体験から「何度も足を運んでみて決めたほうがいい」とアドバイスする。
イメージ

おおやアート村 BIG LABO とは

2012 年4 月にオープンした「おおやアート村 BIG LABO」の施設は、廃校になった県立八鹿高校大屋校をリノベーションしたもの。アートと農、食に関する体験ができる拠点として、企画展やワークショップの開催、貸しアトリエ、貸しギャラリーなどさまざまなコンテンツを提供している。
田中さんは「ここは地域密着型のアート村。一過性のイベントで終わらせるのではなく、地域の暮らしと一体化した芸術活動を継続していきたい」と語る。


たまげたいなかるちゃー
田舎の情報伝達力
居住区の新年会で「近々、隣の地区に引っ越そうと思っています」と報告したら、なんとその場にいた全員が「知っとるで」って! まだ、具体的なことは決まってなかったんですが……。田舎の情報伝達スピードは侮れませんよ(笑)。
拠点 おおやアート村BIG LABO
養父市大屋町加保7
TEL.079-669-2449
biglabo.info/biglabo3/
養父市役所市民生活部やぶぐらし・地方創生課
TEL:079-662-3172FAX:079-662-7491