日本中を探して辿り着いた
カナダの大学で版画を教えていたウェインさんと、研究生として版画制作をしていた道子さん夫妻は、地価の高騰によってアトリエを構えることが難しくなり、日本への移住を決めた。
希望に合う地を求めてインターネットで日本各地を探し、但馬に絞り込んだ。空き家バンクで目星をつけ、現地へ足を運んでみた結果、理想にかなったのが養父市の物件だった。徒歩圏内にスーパーや郵便局、温泉施設があるという立地や、空き家購入者に補助金が出る「やぶ暮らし住宅支援制度」があることも後押しした。
カナダの大学で版画を教えていたウェインさんと、研究生として版画制作をしていた道子さん夫妻は、地価の高騰によってアトリエを構えることが難しくなり、日本への移住を決めた。
希望に合う地を求めてインターネットで日本各地を探し、但馬に絞り込んだ。空き家バンクで目星をつけ、現地へ足を運んでみた結果、理想にかなったのが養父市の物件だった。徒歩圏内にスーパーや郵便局、温泉施設があるという立地や、空き家購入者に補助金が出る「やぶ暮らし住宅支援制度」があることも後押しした。
趣のあるこの古民家は、作品の収蔵場所に困らず、プレス機やたくさんのインクなど、版画制作に必要な道具を置くことができる。周囲に広がる美しい田園や豊かな自然は、創作活動に様々な影響を与えるという。
移住してから初めて制作した作品は、ポルトガルでの版画展に出品予定だ。
今後は、家屋をさらに改築して、芸術家が創作活動のために滞在できるようにすることが二人の夢だ。日々の暮らしぶりを投稿しているSNSには、海外の版画家仲間から「養父市に行ってみたい」というコメントが届くという。世界中の仲間を招き展覧会を開きたいとも語る。また、市民の身近に芸術施設が作られることも熱望しており、できることがあれば喜んで協力したいと熱く語ってくれた。
ウェインさんが作った作品
紙パックを使った紙版画の実演
夏でも日が沈むのが早い!カナダの夏は日本より日没時間が遅く、夜10時頃になっても外が明るいのです。