世界を旅して分かった農業の楽しさ
東京で10年ほど会社勤めをした後、夫と一緒に3年をかけて60カ国を周る旅へ出た青木さん。世界中を旅するうちに、環境に負荷が少ない暮らしを目指すエコビレッジ(環境共生型コミュニティ)に興味をもち、デンマーク、ブラジル、イタリアのエコビレッジで現地の人と農業をしながら生活した。帰国後、大阪で暮らしていたが、就農と子育てをするなら田舎で暮らしたいと考え、候補地をいくつか検討した結果、2018年に父母の家のある八鹿町高柳に移住した。
東京で10年ほど会社勤めをした後、夫と一緒に3年をかけて60カ国を周る旅へ出た青木さん。世界中を旅するうちに、環境に負荷が少ない暮らしを目指すエコビレッジ(環境共生型コミュニティ)に興味をもち、デンマーク、ブラジル、イタリアのエコビレッジで現地の人と農業をしながら生活した。帰国後、大阪で暮らしていたが、就農と子育てをするなら田舎で暮らしたいと考え、候補地をいくつか検討した結果、2018年に父母の家のある八鹿町高柳に移住した。
「農業」と「子育て」の両立にチャレンジしてみようと思えたのは、養父市が国家戦略特区で農業法人へインターンシップできる制度や、新規就農を支援する「農業次世代人材投資事業制度」が充実していたことと、保育所の待機児童がいない環境や、こどもの医療費が無料(※)など、「子育て支援制度」が手厚かったことがある。「これらの支援があったから、農業と子育ての両立にチャレンジできた」という。
※令和5年度から高校卒業まで拡大
移住した直後から農業と並行して子育て・移住サポートセンターで週1回移住希望者の相談を受けている。青木さん自身、農業を始める時に周囲の人に助けてもらった経験から「都会生活と田舎暮らしの両方の経験を持つ私が、住まいや職探しの不安を解消してあげたい」と話す。
現在、watayafarmという屋号で、有機栽培した麦や野菜を、ECサイトなどで販売している。小さい規模の農業だからできる循環型の農業を目標に、周りの人と協力し合い、地元の環境を活かした地域農業の活性化に貢献できればと考えている。
こちらではほとんどが車での移動。満員電車の通勤ストレスから解放されたので、毎日が楽ちんです。