移住者の声を聞こう
僕にチャンスをくれたまち
相澤 伊織さん(出身地:尼崎市)
移住年:2020年
職 業:ビール醸造所経営
未経験からビールの世界へ
17年間公務員として働き、その後様々な職を経験した相澤さん。自分が楽しいと感じる仕事をやろうと、大好きなビールを仕事にする決意をしたのは、40代に入ってから。
コストを考え、都会ではなく郊外で開業できる場所を探し始めた時、「地域おこし協力隊」という制度を知る。養父市の地域おこし協力隊には自分のやりたい事業を実現できる「起業支援型」の制度があった。※養父市に内容を確認し、応募すると審査が通過。2020年10月、ビール作りの道が開けた。
※年度によって募集内容の変更があります。
コロナ禍での活動
工場の物件探しや開業準備と並行して「関宮まちづくり協議会」の活動に参加。「土曜朝市」や「関宮わんぱく体験村」で、運営スタッフとして活動をサポートをしてきた。
「COVID−19」が広がり、思った通りに計画が進まなかったが、国道9号線沿いにあるベジフルやぶ(フルーツの里やぶ)内の空きスペースを改装して、使わせてもらえることに。2023年の夏、酒造製造免許を取得し、「伊織麦酒道場 養父本家醸造所」を開業した。
「養父が味わえるクラフトビールを」
試作第一号に付けた名前は「伊織初陣 ジャーマンインディアンペールエール」。朝倉山椒、地元産のしょうが、メロンなどを使った数種類のクラフトビールが誕生した。
現在、ビールは醸造所近くの「旅館 古城」やベジフルやぶ内の事務所で購入できる。今後は飲食店、イベント出店、ECサイトでも販売できるように量産化することが目標。アルコール度数は3.3%~3.5%と低めなので、女性にも人気だ。
ホップ作りに協力してくれる農家も見つかった。「将来は養父市産のホップを使用したビールが提供できるゲストハウスを作って、養父の活性化の力になりたい」と夢の続きを語った。
仕込みから完成した製品にシールを貼る作業まで、一つひとつの作業を丁寧に行っている
お米なんてどこも同じだと思っていましたが、養父市産のお米のおいしさにびっくり。土壌豊かな環境が味に影響するんだと実感しました。